初めての塗装 : 塗り替えの目安は？

近年は外壁塗装や屋根塗装の塗料の種類が増えてきました。仕上げ塗料の種類によっては機能を持たせたり、色褪せを遅らせることができます。
ハイグレード塗料は耐候年数が20年超といったものもありますが、建物におきる振動や揺れ歪み等で起こる隙間は塗装だけでは防ぐことができません。そういった意味でハイグレード塗料を選ぶだけではメンテナンスフリーになるわけではないので注意が必要です。
ハイグレード塗料を選んだ場合でも、建物をセルフチェックしてみましょう。

場所	目安	塗り替えのサイン
外壁	8～10年に一度 が理想	外壁材の色褪せやカビ/藻の発生/クラック（ひび割れ）/塗装の膨れや剥がれ/チョーキング（手で触ると白い粉が付く現象） 塗装が必要な外壁材には窯業サイディング材、金属サイディング材、コンクリート、木製板壁、スレート系壁材などがあります。 塗り替えが遅れると、クラックの進行や基材の交換が必要になることがあります。
屋根	5～10年に一度 が理想	屋根材の色褪せ/塗装の剥がれ/クラック（ひび割れ）/屋根材の破損や欠損/苔/錆び 塗装が必要な屋根材にはスレート、金属系、セメント瓦などがあります。 塗り替えが遅れると、基材の交換や雨漏りの発生、雨水が建物の各所に色んな影響を及ぼすことがあります。
木部	3～5年に一度 が理想	木材の塗装の剥がれ/表面の凹凸、毛羽立ち/腐食/穴あき/カビ・藻の発生 塗り替えが遅れると、木材が腐食し交換が必要になったり、シロアリの発生の原因になります。
鉄部	3～5年に一度 が理想	鉄部の色褪せ/錆（サビ）/穴あき 一般住宅では錆を完全に除去することがコストがかかりすぎることもあり、錆が発生する前に塗り替え、メンテナンスが必要です。

どこを見ればいいの？自分でできるセルフチェック！

自分で外壁の塗装が傷んでいるかどうかを見るには？
まず初めにベランダの壁を見てください。ベランダは屋根がかかっていないことが多く、一年中雨ざらしになっています。
そんな雨ざらしになっているベランダの外壁は、お家の中でも一番早く傷みが見られます。




シーリングのひび割れ、外壁材の反り、シミなどが目に見えてわかる場合は早急に修繕が必要です。

次に見る場所は絶対日陰。絶対日陰とは一年中太陽が当たらない場所で、横柄のサイディングなどは特に水分が残りやすく
苔が生えます。また、雨水が最後まで残りやすい外壁材や屋根材の最下部、末端は素材が水分を吸いやすくなるため他部位より劣化を早く知ることができます。




次に天井や軒裏を見てみましょう。
軒裏（軒天）は屋根の裏側やベランダの裏側なので、雨漏りのチェックができます。
天井にシミができている場合は、屋根やベランダから雨が漏れている可能性があります。



少しでもおかしいと思ったら、まずは専門店へのご相談をお勧めします。

チョーキングや色あせ

塗装の表面に粉がついてくる現象を「チョーキング」や「白亜化（はくあか）」といいます。塗装はプラスチックが表面についている状態で、太陽にあたると少しずつ粉化していきます。粉状になった塗膜は雨水などで流れ落ちて、少しずつ素地へと近づいていきます。外壁や屋根などの素材に雨水が浸透していく前に塗り直すことが素材の延命につながります。

シーリングの劣化

窯業系のサイディングボード、ALCなどの継ぎ目に使われているゴム状のものは壁の緩衝材のような役目をしています。
ゴムなどの弾力のあるものは固くなってひび割れが生じます。外壁材のシーリングが取れてしまうと、塗装や加工がされていない断面から水分を吸収しサイディング材の反りや腐食につながります。外壁材がALCである場合は雨漏りに直結することもあります。

塗装の剥がれ　剥離

外壁材や屋根材の素地（素材）を守るための塗装が剥がれると美観上は勿論、素地の傷みにつながります。
剥がれは下地調整や乾燥の不足だったり、水分や不純物の混入が原因になることもあります。素材を傷めない為にも早めの塗装が必要です。

苔　コケ

日が当たりにくい北面や風通しの悪い場所には苔や藻がつくことがあります。雨などの水分が外壁材に残り、乾きが悪いと増えてきます。外壁材の柄や景観をよくする吹付材（ジョリパットやリシン壁、石材調仕上げなど）水分が引っ掛かりやすい（残りやすい）外壁材には注意が必要です。塗装の表面が傷んでいることが原因になっていることもあり、専門家に見てもらうと安心です。立地上、コケが生えやすい建物には防藻防苔に特化した塗装を行うこともできます。
 

簡単塗装チェックリスト

• 新築時から7年以上経過している
• 外壁に色あせ、汚れ、シミ、ヒビなどが見られる
• 外壁にサビ、藻、カビが発生している
• 壁を手で触ると塗料の色や白い粉が手につく
• 天井に雨漏りやシミができている

※岐阜市内でひとつでも当てはまる場合はフジモト建装までお気軽にご相談ください。