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ラジカル塗料の特徴について外壁塗装業者が解説

自宅の外壁塗装をしようかと考えている方は、「ラジカル塗料」について聞いたことがある人もいるでしょう。
ラジカル塗料とは、正確にはラジカル制御型の酸化チタンを使用した塗料のことで、現在塗料メーカーが開発を進めている中で注目を浴びているものになります。
自宅の外壁塗装をするなら、その特徴を知ることが重要なポイントになります。
この記事では、ラジカル塗料についてご説明します。


□ラジカル塗料とは

ラジカルとは、塗料に含まれる調色するときに配合する成分が、日光が当たって変化した物質です。
発生したラジカルは、塗料の樹脂を傷つけ、塗料の劣化を促進させます。
外壁塗装を考える際にその原因の一つとなる「チョーキング現象」を引き起こすのは、このラジカルなのです。
ラジカル塗料という名前ですが、実はラジカルの働きを抑える性質をもっているのです。

□ラジカル塗料とは

ラジカル塗料の特徴は、塗料の耐候性を延ばすことです。
耐候性とは、日光や紫外線、気温の変化に対して変色や機能の低下などが起こりにくくなる性質をいいます。
つまり、ラジカル塗料を使用することによって、長年外壁を保つことができ、チョーキング効果が出ないようにするのです。

また、ラジカルの働きを抑える酸化チタンを含むのがラジカル塗料です。
これは、白色顔料ですので、調色をするときに使用すれば濃色を作ることが難しくなります。
つまり、塗料が濃色の場合にはラジカル抑制効果を発揮できませんので、使用するのであれば白から淡色の間で色を選ぶ必要があり、あまり色の選択の幅がありません。
そして他のデメリットとしては、まだラジカル塗料の製品及び実績が少ないことが挙げられるでしょう。
一番早く発売されたものでも2012年が販売開始となっていますので、商品そのものの歴史はさほど長くありません。

□ラジカル塗料の価格

価格は、従来から人気のシリコン塗料よりもラジカル塗料は高額です。
これは、ラジカル塗料にはラジカル制御型酸化チタンという高品質の顔料が使用されているためです。
しかし、耐候年数と価格からコストパフォーマンスを考える場合には、ラジカル塗料がよりお得だといえるでしょう。
通常のシリコン塗料の寿命が7年から10年である一方、ラジカル入りの塗料は10年から13年ほど劣化しないといわれています。

□終わりに

初期費用が少々高くなっても良い塗料を選びたいと考えている方や、同程度の見積もり金額で一般塗料とどちらを使うか悩んでいる方に向けてはラジカル塗料はおすすめです。
どのような樹脂を使っているかの確認もした上で、最適な塗料選定をしましょう。

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